Professor

東京理科大学 基礎工学部 材料工学科 飯田研究室

Professor Dr. Tsutomu Iida

未来はもっと素晴らしいものに違いない。
そうした強い確信こそが進歩に向けての私たちの 絶え間ない意欲の源泉です。

生物の多様性

 地球上には870万種以上の生物が存在するという論文が、2011年8月24日にカナダ・ダルハウジー大学とアメリカ・ハワイ大学の研究チームにより発表されました(*)。 これら全生物のうち、信じられないことに、毎日、100種がこの地球から姿を消しています。わずか1種の人間による大規模な地球環境の破壊により、生態系はどんどん破壊され、私たちの知らないところで生物が消え去っています。このペースが続けば、25年後には約4分の1の生物種が地球上から絶滅してしまうことになります。  私たち人間は、地球上の他の生き物と比べ高度な知能を持っていますが、生態系食物連鎖に支えられた一生物にすぎません。生態系が壊れてしまえば私たち人間も将来的には種を維持することが難しくなります。もっともっと地球規模での環境を気にしなくてはならないと思います。 

気候変動と二酸化炭素と責任

 毎年、気候変動への対策を世界的規模で話し合う、国連気候変動枠組条約締約国会議 (COP会議)で、気候変動の主要因である温室効果ガス(二酸化炭素)の排出量削減の議論が行われますが、先進工業国と、現在発展中の国々では、世界規模での排出規制を拡大したい先進工業国と、経済発展の妨げになるとして削減量を差別化したい発展途上国の考え方に大きな開きがあります。2016年11月4日に「パリ協定」が発効されましたが、今後も協定の効果的な調整には多くの英知が必要となります。大気中の二酸化炭素濃度は1800年代の産業革命、1950年以降の戦後の経済成長とともに明らかに増加しています。今、問題になっている大気中の二酸化炭素は、私たち先進工業国が過去に出したもので、それが気候変動の原因になっているとも考えられます。今後の先進工業国の役割として、化石燃料の消費を削減できる代替エネルギー開発や、エネルギー利用効率の高い技術開発の強力な推進が挙げられます。

排熱を再び資源に

 私たちの研究室では、過去への責任と、将来の自然との共生、世界の様々な人々との共生に向けて二酸化炭素を減らす取組みをしています。石油・石炭・天然ガス等の化石燃料は使いやすいですが、二酸化炭素を出すうえに、燃料の約70%が未利用のまま「排熱」として棄てられています。世界的に、自動車や産業炉の数は非常に多く、「排熱」の総量はとても大きなものです。今、私たちは、理科(物理・化学)、数学の英知を結集して、「熱」のあるところを、すべて発電所にしてしまおうというプロジェクトを推進しています。

Career

         1995

明治大学 工学研究科 電気工学専攻 博士課程修了

1995~1997

日本学術振興会 特別研究員

1995~1996

ドイツ連邦共和国フォルクス・ワーゲン財団 招聘研究員

1997~2001

東京理科大学基礎工学部材料工学科 助手

2001~2006

東京理科大学基礎工学部材料工学科 講師

2006~2011

東京理科大学基礎工学部材料工学科 准教授

2012~

東京理科大学基礎工学部材料工学科 教授


氏名:飯田 努 (いいだ つとむ)


Sometimes to take a major step forward, we have to completely change direction.

( 大きな一歩を踏み出すには、時に大胆な転換が必要です ) 

 Research Activity 

 Keynote address